3Dモデル制作の流れ|ヒアリングから納品・配信開始までを解説
VTuber活動や3D配信、VRChat、MV、3Dライブなどで使用する3Dモデルを制作する際は、完成したモデルの見た目だけでなく、制作の流れを理解しておくことも大切です。
3Dモデル制作では、ヒアリング、デザイン確認、モデリング、テクスチャ制作、マテリアル設定、リギング、動作確認、納品など、複数の工程を経てモデルが完成します。
また、配信で使用する場合は、モデル制作だけでなく、使用するソフトや機材、配信環境、PC負荷なども考慮する必要があります。
この記事では、3Dモデル制作の基本的な流れや、各工程で確認しておきたいポイント、配信開始までを見据えた制作の考え方について解説します。

この記事でわかること
- 3Dモデル制作の基本的な流れがわかります。
- ヒアリング、デザイン、モデリング、テクスチャ、マテリアル、リギング、納品まで、それぞれの工程で何を行うのかを理解できます。
- VTuber配信やVRChat、映像制作など、使用用途に合わせたモデル仕様や配信環境構築の考え方がわかります。
3Dモデル制作の基本的な流れ

3Dモデル制作は複数の工程で進みます
3Dモデル制作は、いきなりモデリングから始まるわけではありません。
まずは、使用用途や活動内容を確認し、どのようなモデルが必要なのかを整理するヒアリングから始まります。
その後、キャラクターデザインや三面図を確認し、モデルの仕様を決定したうえで、ベースモデリング、テクスチャ制作、マテリアル設定、リギング、揺れもの設定、動作確認へと進みます。
一般的な流れは以下の通りです。
・ヒアリング
・仕様設計
・デザイン確認、三面図制作
・ベースモデリング
・テクスチャ制作
・マテリアル設定
・リギング、揺れもの設定
・動作確認
・納品
・必要に応じた配信環境構築、導入サポート
各工程で確認を行いながら進めることで、完成後に使いやすい3Dモデルに仕上げやすくなります。
制作期間は内容によって変わります
3Dモデル制作の期間は、キャラクターのデザイン、衣装や小物の複雑さ、使用用途、必要なセットアップ内容によって変わります。
シンプルなモデル制作であれば比較的短期間で進められる場合もありますが、オリジナルキャラクターのフルスクラッチ制作や、配信環境構築、VRChat対応、3Dライブ・映像用途まで含める場合は、確認や調整の工程も増えます。
目安として、ヒアリングや仕様設計に数日、デザインや三面図制作に1〜2週間、モデリングに1〜2か月程度かかるケースがあります。
ただし、実際の制作期間は内容によって変動するため、デビュー日、イベント日、MV公開日などが決まっている場合は、できるだけ早めに相談することをおすすめします。
ヒアリングで決めること

使用用途を確認する
3Dモデル制作では、最初に「どこで使うモデルなのか」を確認します。
たとえば、YouTubeでのVTuber配信、VRChat、TikTok LIVE、MVや映像制作、3Dライブ、企業プロモーションなど、使用用途によって必要な仕様が変わります。
配信用モデルでは、表情やリップシンク、トラッキング時の見え方が重要になります。VRChat用モデルでは、Unityでのセットアップ、PhysBone、Expression Menu、容量やパフォーマンスへの配慮が必要になる場合があります。映像用モデルでは、カメラワークやライティング、質感、モーションをつけたときの見え方が重要になります。
依頼時には、「配信で使いたい」「VRChatでも使いたい」「MVや3Dライブにも展開したい」など、予定している使い方をできるだけ具体的に伝えておくとスムーズです。
使用する機材・ソフトを整理する
3Dモデルを配信で使用する場合、モデルデータだけでなく、使用する機材やソフトも重要です。
たとえば、フェイストラッキングに使用するカメラやスマートフォン、ボディトラッキング機材、配信ソフト、OBS、トラッキングソフトなど、環境によって必要な設定が変わります。
配信未経験の場合でも、「どのような配信をしたいか」「どのプラットフォームで活動したいか」を整理することで、必要な機材やソフトを検討しやすくなります。
最初のヒアリングで運用方法を確認しておくことで、完成後に使いやすいモデル仕様を決めやすくなります。
納品形式を確認する
3Dモデルは、使用用途に合わせて納品形式を確認する必要があります。
たとえば、VTuber配信用のVRM形式、VRChat向けUnityPackage、FBXデータ、Blenderデータなど、目的によって必要な形式は異なります。
納品形式が決まっていない場合でも、「どのソフトで使いたいか」「どこにアップロードしたいか」「配信で使いたいか」を共有することで、必要な形式を相談できます。
後から形式変更や追加セットアップが必要になることもあるため、見積もり時点で確認しておくと安心です。
デザイン・三面図で確認すること

キャラクターデザインを確認する
ヒアリングで使用用途を整理したら、次にキャラクターデザインを確認します。
既存の立ち絵やキャラクターデザインがある場合は、そのデザインをもとに3D化を進めます。
髪型、顔立ち、衣装、小物、配色、シルエットなどを確認し、3Dモデルとしてどのように再現するかを検討します。
3D化では、正面から見た印象だけでなく、横、後ろ、斜めから見たときの形状も重要になります。
三面図や詳細資料を用意する
三面図とは、キャラクターを正面・横・背面から確認できる資料のことです。
3Dモデル制作では、髪型の後ろ側、衣装の構造、背面の装飾、靴や小物の形状など、立ち絵だけでは見えない部分を確認する必要があります。
三面図や衣装資料、小物資料があると、モデリング時の認識違いを減らしやすくなります。
三面図がない場合でも、現在お持ちの立ち絵や参考資料をもとに相談できる場合があります。ただし、再現度を高めたい場合や、衣装・装飾が複雑な場合は、三面図制作から依頼するのがおすすめです。
3Dモデル制作前に用意しておきたい資料は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
VTuber向け3Dモデル制作に必要な資料を読む3D化しやすいデザインに整理する
2Dイラストとして魅力的なデザインでも、そのまま3D化すると破綻しやすい部分が出ることがあります。
たとえば、非常に細かい装飾、薄いパーツ、複雑な重なり、非対称な衣装、背面が不明な小物などは、3D化する際に整理が必要になる場合があります。
3Dモデル制作では、元のキャラクターの魅力を保ちながら、立体として見たときにも自然に見えるよう調整することが大切です。
そのため、デザイン確認の段階で、再現する部分、簡略化する部分、追加で資料が必要な部分を整理しておくとスムーズです。
モデリング工程で行うこと

1. ベースモデリング
ベースモデリングは、キャラクターの形状を3D空間上で作る工程です。
顔、髪、体、衣装、小物などを立体として作成し、360度どこから見ても自然に見えるように調整します。
正面から見た印象だけでなく、横顔、後ろ姿、斜めから見たシルエットも確認しながら制作します。
平面処理だけで済ませるのではなく、立体として作り込むことで、近くで見たときやカメラが動いたときにも破綻しにくいモデルになります。
衣装のフリル、リボン、装飾品、髪の束、小物などが多い場合は、ベースモデリングの工数が増えやすくなります。
2. テクスチャ制作
テクスチャ制作は、3Dモデルに色や模様、影、質感をつける工程です。
同じ形状のモデルでも、テクスチャの作り込みによって見た目の印象は大きく変わります。
配信で使用する場合は、正面だけでなく、横顔、斜め、配信時のライティングでも自然に見えるように、影や色味を調整することが重要です。
顔や髪など、配信中に目立ちやすい部分に解像度をしっかり割り当てることで、画面上で美しく見えるモデルに仕上げやすくなります。
3. マテリアル設定
マテリアル設定では、モデルの質感や光の見え方を調整します。
たとえば、布らしさ、金属光沢、宝石のきらめき、髪のツヤ、エッジハイライトなどを設定することで、キャラクターの世界観や高級感を表現できます。
マテリアル設定を丁寧に行うことで、同じモデルでも配信画面や映像内での見え方が大きく変わります。
衣装に金属パーツや宝石、光沢のある素材、細かな質感表現が多い場合は、調整に時間がかかるため、制作工数にも影響します。
4. リギング・揺れもの設定
リギングは、3Dモデルを動かすための骨組みや設定を行う工程です。
髪、リボン、スカート、袖、アクセサリーなど、動きが出る部分には揺れもの設定を行います。
揺れものが自然に動くことで、配信中や映像内でキャラクターの存在感が増し、より生きているような印象になります。
ただし、揺れるパーツが多い場合や、動きの破綻を防ぐ調整が必要な場合は、その分作業量が増えます。
どの部分をどこまで動かしたいかは、依頼前に相談しておくとスムーズです。
納品前に確認すること
動作確認を行う
モデル制作後は、実際に動かしたときの見え方を確認します。
表情が自然に見えるか、髪や衣装が不自然に揺れないか、ポーズを変えたときに破綻しないか、配信環境で問題なく動作するかなどを確認します。
3Dモデルは、静止した状態で綺麗に見えるだけでなく、動いたときに違和感がないことも重要です。
特に、配信用モデルやVRChat向けモデルでは、実際の使用環境での動作確認が大切になります。
納品形式を確認する
納品前には、必要なデータ形式が揃っているかを確認します。
VRM、VRChat向けデータ、UnityPackage、FBX、Blenderデータなど、使用用途によって必要な形式は異なります。
依頼時に決めた納品形式と、実際に使用したい環境が合っているかを確認しておくことで、納品後のトラブルを防ぎやすくなります。
また、表情設定、リップシンク、揺れもの、マテリアル設定、使用予定ソフトでの読み込み確認など、どこまで納品内容に含まれているかも確認しておくと安心です。
修正範囲を確認する
3Dモデル制作では、工程ごとに確認を行いながら進めることが一般的です。
デザイン段階、モデリング段階、テクスチャ段階、動作確認段階など、どのタイミングで修正できるかは依頼先によって異なります。
大きな仕様変更や、確認済み工程に戻る修正は、追加費用や納期延長につながる場合があります。
依頼時には、修正回数や修正範囲、追加費用が発生する条件を確認しておくと安心です。
配信環境構築・導入サポートについて

3Dモデルは完成後の導入も大切です
3Dモデルは、完成しただけですぐに配信で使えるとは限りません。
使用する配信ソフト、トラッキングツール、OBS、カメラ、マイク、モーションキャプチャ機材など、配信環境に合わせた設定が必要になる場合があります。
初めて3D配信を行う場合は、どのソフトを使えばよいか、どの機材が必要か、どのように配信画面へ表示するかが分かりにくいこともあります。
モデル制作とあわせて配信環境構築まで相談しておくことで、納品後にスムーズに配信へ移行しやすくなります。
配信画面・OBS連携も確認する
3D配信では、モデルを表示するだけでなく、配信画面全体の見え方も重要です。
OBSとの連携、コメント表示、背景、カメラ構図、エフェクト、音声設定などを整えることで、配信として見やすい画面を作りやすくなります。
3Dモデル制作とあわせて、配信画面や演出の設計を相談することで、キャラクターの魅力をより活かした配信が可能になります。
3D配信の導入や配信環境構築については、VTuberサポートページでもご案内しています。
VTuberサポートページを見る追加制作や衣装展開も検討できる
3Dモデルは、納品後に衣装差分や小物追加、表情追加、映像用調整、VRChat対応などを行うこともあります。
活動開始時点では基本モデルを制作し、将来的に衣装展開や3Dライブ、MV、イベント出演などへ広げていく方法もあります。
今後の展開予定がある場合は、最初の制作時点で共有しておくと、後から追加しやすいデータ設計を検討しやすくなります。
410STUDIOで対応できること

ヒアリング・仕様設計
410STUDIOでは、使用用途や活動内容を確認したうえで、必要なモデル仕様を整理いたします。
配信未経験の方でも、やりたいことや使用予定のプラットフォームをもとに、必要な制作内容をご提案いたします。
立ち絵からの3D化・三面図制作
既存の立ち絵やキャラクターデザインをもとにした3D化に対応しております。
三面図がない場合でも、現在お持ちの資料を確認し、必要に応じて三面図制作やデザイン整理からご相談いただけます。
3Dモデリング・テクスチャ制作
キャラクターの顔立ち、髪型、衣装、小物、シルエットを確認しながら、2Dイラストの魅力を3Dでも感じられるモデル制作を行います。
ベースモデリング、テクスチャ、マテリアル設定、質感調整など、用途に合わせてご相談可能です。
リギング・揺れもの設定
髪、衣装、リボン、スカート、アクセサリーなど、動きが出る部分の調整にも対応しております。
配信中や映像内で自然に見えるよう、使用用途に合わせた揺れもの設定をご提案いたします。
VRM・配信用セットアップ
VTuber配信で使用しやすいVRM形式での納品や、表情設定、リップシンク、視線、髪や衣装の揺れもの設定に対応しております。
使用予定の配信ソフトやトラッキング環境に合わせて、使いやすい状態に整えることが可能です。
410STUDIOの3Dモデル制作で対応できる内容は、サービスページでも詳しくご案内しています。
3Dモデル制作サービスページを見る3D配信サポート
3Dモデル制作後の配信環境構築、OBS連携、配信画面の調整、カメラ構図、演出設定などもご相談いただけます。
「3Dモデルを作ったあと、どう配信に使えばいいかわからない」という方もお気軽にご相談ください。
3D Model Production
3Dモデル制作のご相談は410STUDIOへ
3Dモデル制作を依頼する際は、使用用途、必要な仕様、納品形式、配信環境などを整理しておくことで、見積もりや制作がスムーズになります。
410STUDIOでは、立ち絵からの3D化、三面図制作、3Dモデリング、テクスチャ制作、VRM・配信用セットアップ、3D配信サポートまで、用途に合わせてご相談可能です。
「立ち絵を3D化したい」
「配信で使える3Dモデルを制作したい」
「モデル制作から配信開始までまとめて相談したい」
という段階でも問題ございません。
まずは現在お持ちの資料や、使用予定の環境をお知らせください。
3Dモデル制作を検討中の方へ。依頼前に確認しておきたい資料・制作フロー・費用の考え方をまとめた無料ガイドをご用意しています。
無料ガイドをダウンロードまとめ

3Dモデル制作では、ヒアリング、デザイン確認、ベースモデリング、テクスチャ制作、マテリアル設定、リギング、動作確認、納品など、複数の工程を経てモデルが完成します。
VTuber配信、VRChat、MV、3Dライブ、企業プロモーションなど、使用用途によって必要な仕様や納品形式は異なります。
そのため、依頼前には、どこで使いたいか、どこまで動かしたいか、どの形式で納品してほしいか、配信環境まで相談したいかを整理しておくとスムーズです。
資料や仕様がまだ固まっていない場合でも、現在お持ちのイラストや活動予定をもとにご相談可能です。
「3Dモデルを作りたい」「配信開始までまとめて相談したい」という方は、まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 3Dモデル制作はどのような流れで進みますか?
A. 一般的には、ヒアリング、仕様設計、デザイン確認、ベースモデリング、テクスチャ制作、マテリアル設定、リギング、動作確認、納品の流れで進みます。配信で使用する場合は、納品後に配信環境構築や導入サポートが必要になる場合もあります。
Q. 3Dモデル制作にはどのくらい時間がかかりますか?
A. 制作内容によって異なります。ヒアリングや仕様設計に数日、デザインや三面図制作に1〜2週間、モデリングに1〜2か月程度かかる場合があります。衣装や小物が複雑な場合、配信環境構築まで含む場合は、さらに期間が必要になることがあります。
Q. 三面図がなくても3Dモデル制作を依頼できますか?
A. 立ち絵や参考画像をもとにご相談可能です。ただし、背面や横から見た形状、衣装の構造、小物などが不明な場合は、追加確認や三面図制作が必要になる場合があります。再現度を高めたい場合は、三面図制作から依頼するのがおすすめです。
Q. 3Dモデルは納品後すぐに配信で使えますか?
A. 納品形式や使用環境によって異なります。VRM形式での納品や配信用セットアップが含まれている場合は使いやすい状態で納品できますが、配信ソフトやトラッキング環境、OBS設定などは別途調整が必要になる場合があります。
Q. 配信環境の構築まで相談できますか?
A. 可能です。3Dモデル制作だけでなく、使用する配信ソフトやトラッキング環境、OBS連携、配信画面の調整など、3D配信を始めるためのサポートもご相談いただけます。配信未経験の場合でも、やりたいことに合わせて必要な内容を整理いたします。
Q. VRChat用やVRM形式での納品も可能ですか?
A. 使用用途に合わせてご相談可能です。VRM形式、VRChat向けデータ、UnityPackage、FBX、Blenderデータなど、必要な形式は用途によって異なります。見積もり時に使用予定の環境を共有しておくとスムーズです。
Q. 費用はどの工程で変わりますか?
A. キャラクターデザイン、三面図制作、ベースモデリング、テクスチャ制作、マテリアル設定、リギング、揺れもの設定、動作確認、配信環境構築など、どこまで対応するかによって費用が変わります。見積もり時には、どこまでの工程が含まれているか確認することが大切です。
Q. 予算が決まっていなくても相談できますか?
A. 可能です。現在お持ちの資料や、使用用途、希望納期、配信環境などを確認したうえで、必要な制作範囲をご提案いたします。
