Live2Dモデル制作の流れ|立ち絵・パーツ分け・モデリングの違いを解説
VTuber活動を始める際に必要になる制作物のひとつが、Live2Dモデルです。
Live2Dモデルは、通常のイラストとは異なり、キャラクターの目や口、髪、衣装などを動かすことを前提に制作します。そのため、完成イラストだけでなく、パーツ分けやモデリングといった工程が必要になります。
ただし、初めてLive2Dモデルを依頼する場合、「立ち絵とLive2Dモデルは何が違うのか」「パーツ分けとは何か」「モデリングまで依頼する必要があるのか」が分かりにくいこともあります。
この記事では、Live2Dモデル制作の基本的な流れや、立ち絵制作・パーツ分け・モデリングの違い、依頼前に用意しておくとよい資料について解説します。

この記事でわかること
- Live2Dモデル制作の基本的な流れがわかります。
- 立ち絵制作、パーツ分け、Live2Dモデリングの違いを理解できます。
- VTuber用Live2Dモデルを依頼するときに必要な資料や、確認しておきたい注意点がわかります。
Live2Dモデル制作とは

Live2Dモデルは、イラストを動かすためのデータ
Live2Dモデルとは、2Dイラストをもとに、目や口、髪、体、衣装などを動かせるようにしたモデルデータのことです。
VTuber配信では、カメラやトラッキングソフトと連携することで、まばたき、口の動き、首の傾き、表情の変化などをキャラクターに反映できます。
通常の立ち絵イラストは1枚の完成画像として使用するものですが、Live2Dモデルは「動かす」ことを前提に、各パーツを分けて制作します。そのため、Live2Dモデル制作では、イラスト制作・パーツ分け・モデリングの工程を分けて考えることが大切です。
VTuber活動で使いやすいモデルにすることが大切
Live2Dモデルは、見た目のかわいさやかっこよさだけでなく、配信で使いやすいことも重要です。
たとえば、表情が分かりやすいか、口の動きが自然か、髪や衣装の揺れがキャラクターの雰囲気に合っているか、トラッキング時に違和感がないかなど、実際に配信で動かしたときの見え方を意識する必要があります。
そのため、Live2Dモデルを依頼する際は、キャラクターデザインだけでなく、活動内容や配信スタイルもあわせて伝えておくとスムーズです。
Live2Dモデル制作の基本的な流れ

1. キャラクターデザイン・立ち絵制作
Live2Dモデル制作の最初の工程は、キャラクターデザインや立ち絵制作です。
すでにキャラクターデザインがある場合は、そのデザインをもとにLive2D用の立ち絵を制作します。まだデザインが決まっていない場合は、髪型、衣装、配色、モチーフ、性格、活動方針などを整理しながら、キャラクターデザインから制作します。
Live2D用の立ち絵は、通常の一枚絵とは異なり、後からパーツ分けして動かすことを前提に描く必要があります。髪、顔、目、口、首、体、衣装、小物など、どの部分を動かすかを考えながら制作することで、モデリングしやすいデータになります。
Live2D化を見据えた立ち絵やキャラクターデザインは、イラスト制作サービスでもご相談いただけます。
イラスト制作サービスページ2. パーツ分け
立ち絵が完成したら、Live2Dで動かすためにパーツ分けを行います。
パーツ分けとは、目、まぶた、瞳、口、眉、髪、顔、首、体、衣装、装飾品などを、動かしやすいように細かくレイヤー分けする作業です。
たとえば、まばたきをさせるためには上まぶたと下まぶた、瞳、白目などを分ける必要があります。口を動かすためには、口の中、上唇、下唇、歯、舌などを分ける場合があります。
パーツ分けが丁寧に行われているほど、モデリング時に自然な動きをつけやすくなります。
3. Live2Dモデリング
パーツ分けされたイラストデータをもとに、Live2D Cubismなどのソフトで動きをつける工程がモデリングです。
モデリングでは、まばたき、口の動き、顔の傾き、体の揺れ、髪や衣装の動き、表情差分などを設定します。VTuber配信用の場合は、トラッキングソフトで自然に動くように調整することも重要です。
同じイラストでも、モデリングの内容によって動きの自然さや表情の豊かさが変わります。そのため、どの程度動かしたいか、どの表情を使いたいかを事前に決めておくと、見積もりや制作がスムーズになります。
4. 動作確認・修正
モデリングが完了したら、実際にモデルを動かして動作確認を行います。
まばたきや口の動きが自然か、顔を傾けたときに違和感がないか、髪や衣装の揺れが不自然ではないか、表情差分が正しく切り替わるかなどを確認します。
VTuber配信で使用する場合は、使用予定のトラッキングソフトや配信環境での見え方も確認しておくと安心です。必要に応じて修正を行い、配信で使いやすい状態に整えていきます。
5. 納品・導入
動作確認と修正が完了したら、Live2Dモデルデータを納品します。
納品形式は、使用するソフトや環境によって異なります。VTuber配信用の場合は、VTube Studioなどで使用できる形式で納品されることが多くあります。
納品後は、トラッキングソフトへの読み込み、表情キーの設定、配信ソフトとの連携などが必要になる場合があります。初めてLive2Dモデルを使用する場合は、導入方法や設定サポートの有無も確認しておくと安心です。
配信環境や導入まわりの相談は、VTuberサポートページもあわせてご確認ください。
VTuberサポートページ立ち絵・パーツ分け・モデリングの違い

立ち絵制作とは
立ち絵制作とは、キャラクターの見た目をイラストとして制作する工程です。
VTuber用Live2Dモデルの場合は、正面向きのキャラクターイラストを制作することが多く、顔、髪型、衣装、配色、装飾品などを決めていきます。
通常の立ち絵とLive2D用立ち絵の大きな違いは、後から動かすことを前提に描かれているかどうかです。Live2D化を予定している場合は、最初からモデリングしやすい形で制作することが重要です。
パーツ分けとは
パーツ分けとは、完成した立ち絵をLive2Dで動かせるように、細かいレイヤーに分ける作業です。
たとえば、目を動かすためには、まぶた、瞳、白目、ハイライトなどを分ける必要があります。髪を揺らすためには、前髪、横髪、後ろ髪などを分ける場合があります。
パーツ分けが不足していると、モデリング時に動かせる範囲が限られてしまいます。逆に、必要以上に細かく分けすぎると制作工数が増えるため、どこまで動かしたいかに合わせて適切に分けることが大切です。
モデリングとは
モデリングとは、パーツ分けされたイラストに動きをつける工程です。
Live2Dモデルでは、目の開閉、口の動き、顔の角度、体の揺れ、髪や衣装の揺れ、表情差分などを設定します。
モデリングの内容によって、キャラクターの表情の豊かさや動きの自然さが大きく変わります。配信でどのように見せたいか、どの程度動かしたいかを事前に共有しておくことで、必要なモデリング範囲を判断しやすくなります。
それぞれ別工程として見積もられることが多い
Live2Dモデル制作では、立ち絵制作、パーツ分け、モデリングがそれぞれ別工程として見積もられることがあります。
たとえば、イラストのみを依頼する場合、パーツ分けまで依頼する場合、モデリングまでまとめて依頼する場合では、制作範囲や費用が変わります。
依頼時には、見積もりにどの工程が含まれているかを確認しておくと安心です。
依頼前に用意しておくとよい資料

1. キャラクター設定
キャラクターの名前、性格、年齢感、活動ジャンル、話し方、モチーフ、テーマカラーなどが決まっていると、デザインや表情の方向性を決めやすくなります。
まだ詳細が決まっていない場合でも、「かわいい雰囲気」「落ち着いた雰囲気」「元気なアイドル系」「ダウナー系」など、ざっくりした方向性だけでも共有しておくとスムーズです。
キャラクター設定は、立ち絵の見た目だけでなく、表情差分や動きの雰囲気にも関わります。
2. 参考画像・既存イラスト
髪型、衣装、色味、雰囲気などの参考画像がある場合は、依頼時に共有しておくとイメージが伝わりやすくなります。
すでに活動用の立ち絵やキャラクターデザインがある場合は、そのデータをもとにLive2D用の立ち絵制作やパーツ分けを相談できます。
ただし、他者のキャラクターや既存作品に近づけすぎると、権利面でトラブルになる可能性があります。参考画像はあくまで雰囲気や方向性を伝える資料として使用しましょう。
3. 使用用途
Live2Dモデルをどこで使用する予定かも、依頼前に共有しておきたい情報です。
たとえば、VTube Studioでの配信、YouTube配信、IRIAMなどの別媒体、動画素材、SNS投稿、企業案件、イベント出演など、使用用途によって必要な仕様や納品形式が変わる場合があります。
使用予定のソフトや活動内容を共有しておくことで、必要なモデリング内容や納品形式を確認しやすくなります。
4. 希望する動き・表情
Live2Dモデルでどこまで動かしたいかを事前に決めておくと、見積もりや制作がスムーズになります。
まばたき、口の動き、顔の角度、体の揺れ、髪や衣装の揺れ、表情差分、手の動き、小物の動きなど、必要な動きは活動内容によって異なります。
「雑談配信で自然に動けばよい」「表情差分を多めに使いたい」「歌枠で口の動きをしっかり見せたい」など、希望する使い方を共有しておくと、必要な制作範囲を判断しやすくなります。
5. 希望納期・予算感
Live2Dモデル制作では、立ち絵制作、パーツ分け、モデリング、確認、修正など複数の工程があるため、一定の制作期間が必要です。
デビュー日、初配信日、記念日、イベント日などが決まっている場合は、できるだけ早めに相談しましょう。
また、予算感を共有しておくことで、立ち絵のみ制作するのか、パーツ分けまで依頼するのか、モデリングまでまとめて依頼するのかなど、制作範囲を調整しやすくなります。
Live2Dモデル制作で注意したいポイント

1. 通常のイラストとLive2D用イラストは違う
Live2Dモデルに使用するイラストは、通常の一枚絵とは作り方が異なります。
一枚絵では見た目がきれいに仕上がっていれば問題ない場合もありますが、Live2D用イラストでは、目や口、髪、首、体、衣装などを動かすことを前提に描く必要があります。
後からパーツ分けしにくい描き方になっていると、自然に動かすことが難しくなったり、追加修正が必要になったりする場合があります。Live2D化を予定している場合は、最初からLive2D用として制作することをおすすめします。
2. パーツ分けの範囲で動かせる内容が変わる
Live2Dモデルは、パーツ分けされている範囲によって、動かせる内容が変わります。
たとえば、髪を細かく揺らしたい場合は、前髪や横髪、後ろ髪を適切に分ける必要があります。口の動きを豊かにしたい場合は、口の中や唇まわりを細かく分けることがあります。
ただし、すべてを細かく分ければよいわけではありません。細かく分けるほど制作工数が増えるため、必要な動きに合わせたパーツ分けを行うことが大切です。
3. 表情差分は活動内容に合わせて決める
Live2Dモデルでは、笑顔、怒り、悲しみ、驚き、照れ、目閉じ、ハイライトオフなど、さまざまな表情差分を設定できます。
表情差分が多いほど配信での表現の幅は広がりますが、その分制作工数も増えます。
雑談配信、歌枠、ゲーム配信、企画配信など、活動内容に合わせて必要な表情を整理しておくと、使いやすいモデルになりやすいです。
4. 納品形式・使用ソフトを確認する
Live2Dモデルを依頼する際は、納品形式や使用予定のソフトを確認しておきましょう。
VTube Studioなどで使用する場合、必要なデータ形式や設定内容が決まっています。依頼先によっては、モデリングデータのみの納品、導入サポート付き、表情キー設定込みなど、対応範囲が異なる場合があります。
納品後にスムーズに使うためにも、どのソフトで使用したいか、導入サポートが必要かを事前に伝えておくと安心です。
5. 商用利用・実績公開の範囲を確認する
VTuber活動でLive2Dモデルを使用する場合、収益化配信、動画投稿、グッズ化、企業案件、イベント出演など、さまざまな用途に広がる可能性があります。
そのため、依頼時には商用利用の範囲や、モデルデータの改変可否、実績公開の可否などを確認しておくことが大切です。
後から使用範囲を広げる場合に追加費用や確認が必要になることもあるため、予定している使い方はできるだけ事前に共有しておきましょう。
410STUDIOで対応できること

Live2D用キャラクターデザイン・立ち絵制作
410STUDIOでは、Live2Dモデル制作を見据えたキャラクターデザイン・立ち絵制作に対応しております。
キャラクターの活動方針や配信での見え方を意識しながら、Live2D化しやすい立ち絵をご提案いたします。
Live2Dモデル制作の対応範囲は、サービスページでも詳しくご確認いただけます。
Live2Dモデル制作サービスページLive2D用パーツ分け
目、口、眉、髪、顔、首、体、衣装、小物など、Live2Dモデリングに必要なパーツ分けにも対応しております。
どこまで動かしたいか、どの表情を使いたいかに合わせて、必要なパーツ分け範囲をご提案いたします。
Live2Dモデリング
パーツ分けされたイラストをもとに、まばたき、口の動き、顔の傾き、髪や衣装の揺れ、表情差分などを設定するLive2Dモデリングに対応しております。
VTuber配信で自然に見えるよう、活動内容や使用用途に合わせたモデル制作をご相談いただけます。
既存イラスト・既存モデルの調整
すでにお持ちのイラストやLive2Dモデルについても、内容に応じて調整のご相談が可能です。
パーツ分けの追加、表情差分の追加、配信用の調整など、現在のデータを確認したうえで必要な対応をご提案いたします。
VTuber活動に必要な素材制作
Live2Dモデルだけでなく、配信用オーバーレイ、サムネイル、キービジュアル、SNS用画像、歌ってみたMV用イラストなど、VTuber活動に必要な各種素材制作もご相談いただけます。
活動開始後の展開まで見据えて、イラスト・Live2D・映像制作をまとめてご提案可能です。
Live2Dモデル制作のご相談は410STUDIOへ
Live2Dモデル制作を依頼する際は、立ち絵制作、パーツ分け、モデリングのどこまでを依頼したいかを整理しておくことで、見積もりや制作がスムーズになります。
410STUDIOでは、Live2D用キャラクターデザイン・立ち絵制作、パーツ分け、Live2Dモデリング、既存モデル調整まで、用途に合わせてご相談可能です。
「Live2Dモデルを作りたい」
「立ち絵からパーツ分け・モデリングまでまとめて相談したい」
「既存イラストをLive2D化できるか知りたい」
という段階でも問題ございません。
まずは現在お持ちの資料や、使用予定の配信環境をお知らせください。
まとめ

Live2Dモデル制作では、立ち絵制作、パーツ分け、モデリングという複数の工程があります。
通常のイラストとは異なり、Live2D用の立ち絵は、目や口、髪、衣装などを動かすことを前提に制作する必要があります。パーツ分けの範囲やモデリング内容によって、動きの自然さや表情の豊かさも変わります。
依頼前には、キャラクター設定、参考資料、使用用途、希望する動きや表情、希望納期、予算感を整理しておくとスムーズです。
資料や仕様がまだ固まっていない場合でも、現在お持ちのイラストや活動予定をもとにご相談可能です。「Live2Dモデルを作りたい」「立ち絵からモデリングまでまとめて依頼したい」という方は、まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. Live2Dモデル制作では何を依頼できますか?
A. Live2Dモデル制作では、キャラクターデザイン、Live2D用立ち絵制作、パーツ分け、Live2Dモデリング、表情差分設定、既存モデル調整などを依頼できます。どこまで依頼するかによって、制作内容や費用が変わります。
Q. 立ち絵とLive2Dモデルの違いは何ですか?
A. 立ち絵はキャラクターの完成イラストで、Live2Dモデルはそのイラストを動かせるようにしたデータです。Live2Dモデルを作るには、立ち絵を動かしやすくパーツ分けし、Live2D上でモデリングする工程が必要になります。
Q. パーツ分けとは何ですか?
A. パーツ分けとは、目、口、髪、顔、体、衣装などをLive2Dで動かしやすいようにレイヤー分けする作業です。パーツ分けの内容によって、モデルで動かせる範囲や自然さが変わります。
Q. 既存のイラストをLive2D化できますか?
A. 既存イラストの内容によってはLive2D化できる場合があります。ただし、通常の一枚絵として制作されたイラストは、パーツ分けや描き足しが必要になることがあります。まずはお持ちのデータを確認したうえでのご案内となります。
Q. Live2Dモデル制作にはどのくらい時間がかかりますか?
A. 制作期間は、立ち絵制作の有無、パーツ分けの細かさ、モデリング内容、表情差分の数、修正内容によって変わります。デビュー日や初配信日が決まっている場合は、できるだけ早めに相談することをおすすめします。
Q. 表情差分は何個くらい必要ですか?
A. 活動内容によって異なります。雑談配信を中心にする場合は、笑顔、驚き、悲しみ、怒り、照れなどの基本表情があると使いやすくなります。歌枠やゲーム配信、企画配信などで使いたい表情がある場合は、依頼時に共有しておくとスムーズです。
Q. VTube Studioで使える形式で納品できますか?
A. 使用予定のソフトに合わせた納品形式についてもご相談可能です。VTube Studioなどで使用したい場合は、見積もり時に使用予定のソフトや必要な設定内容を共有しておくと安心です。
Q. 予算が決まっていなくても相談できますか?
A. 可能です。現在お持ちの資料や、希望する動き、使用用途、公開予定日などを確認したうえで、必要な制作範囲をご提案いたします。
